第2戦、伊豆下田大会
JPSAの第2戦、伊豆下田大会の決勝で8.75のエクセレントスコアを出した大野マー選手の演技。あの超ショボイ波にもかかわらず大会が強行されたせいで、他の選手たちは3点とか4点を出すのが精一杯だったのに...
これで大野修聖(マー)プロは数年ぶりに帰ってきたJPSAで2連勝。第1戦のクラマスではあのビッグウェイブ、そしてこの第2戦では日本のビーチ特有の超小波。両極端なコンディションで、他の日本人プロより圧倒的に強いことを証明してみせました。
これは5.00の演技。エクセレントスコアのときと同じライディングだけど、リップに当てたのが2発だったからこの点数か。
これはバックアップスコアとなった7.25の演技。これも2発だったけど、2発目がバーチカルだったので点数が上がったか。
田中樹プロの演技(スコアは3.10)。他の選手はマー選手のように稀に来るセットをキャッチすることができませんでした。マー選手は波を見る能力もズバ抜けているようです。
一方、女子は7年のプロ人生で初めてのファイナルまで勝ち上がった川邊聡美プロ(34歳)が優勝。これは5.00の演技ですが、ただ普通に乗ったってかんじです。つまり女子の場合、いい波を見つけて普通に乗るだけで高得点が出たのです。
これは2位になった宮坂桃子プロの演技(スコアは3.15)。昨年ランキングでは川邊プロよりもずっと上位なだけにリップの角度は大きい。しかし、1発しか当てられなかったのでこの点数か。
コンテンツ
- 日本プロサーフィンの危機
- 男子では大野修聖プロだけでなく、辻裕次郎プロや田嶋鉄兵プロがJPSAを抜けて世界(WQS)で戦っています。そういった状況から、JPSAは日本プロ野球の小型版にも見えるのです。
- 頑張れ日本人プロサーファー
- 何をどうしたら世界レベルになるのかが全くわかっていないので「とにかく、とことんやってみる」みたいなことになります。それだとやっぱり世界の舞台は日本人には不利です。
- サーフィン大会でビデオ判定
- 複数の選手が同時にテイクオフするとチーフのジャッジが「一ノ瀬ったよ〜」と声を出すとか。ともあれ、「一ノ瀬セット」と書かれた古い箱があるのは事実です。
- プロサーファーへの道
- 毎回50人前後がプロトライアルを受けますので、合格率は約2パーセントということになります。司法試験や公認会計士といった超難関試験ですら合格率5パーセント前後です。
- 大野マー vs. 中村拓久未
- 拓久未が見た、真夏の夢。現実はほんとに無常です。ラスト1分でマーが乗った波は優先権を持つ拓久未がスルーした波。
- 叩かれるNIPPON選手
- サーフィンのチームジャパンが世界の舞台で大敗したとしても誰一人として叩きはしません。いるとすれば毒舌ライターの氏だけです。
- プロサーフィンの賞金を増やすために
- とりあえず、JPSAが改革すべきことは今のトーナメント方式のやり方です。WCTに習って、トップ選手だけで優勝を競うようにしてほしいものです。
- JPSAにウェイティング期間はない
- 波がなくてもやる、逆にクローズでもやる。それがJPSA。
- 世界を周る若手プロたち
- JPSA(日本プロサーフィン)のシーズンが終了し、若手プロ選手たちの多くは世界に旅立っています。