プロサーフィンの賞金

テイクオフ成功の法則



プロサーフィンの賞金を増やすために

 

女子ゴルフの国内メジャー大会、コニカミノルタ杯で最年少優勝を成し遂げた鈴木愛プロ(徳島県、20歳)。「愛が藍に勝った!」というスポーツ新聞の一面記事には最初???でしたが、この「藍」は宮里藍プロのことでした。なるほど。

 

ゴルフの若い女子選手を見てて思うんですが、ショットでは必ずヘソを見せますよね。これってなんか理由があるんでしょうか。エロオヤジを喜ばすためとしか考えられないわけでして...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ま、そんなことはどうでもいいのですが、今回改めて痛感したのは優勝賞金のデカさです。日本国内の大会で、しかも女子なのに、その優勝賞金は、なんと2520万円。それに副賞としてホンダのハイブリッドSUV車(300万円くらい?)が付いてました。

 

 

ちなみに、女子ゴルフの国内メジャー大会というのは年間4試合ありまして

 

第1戦 ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ
第2戦 日本女子プロゴルフ選手権 コニカミノルタ杯
第3戦 日本女子オープンゴルフ選手権競技
第4戦 LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ

 

全ての大会を勝つと、賞金総額は1億円を超えるわけですね。これはすごい。

 

 

 

 

 

 

 

 

で、もちろんここでプロサーフィンの賞金の話に行くわけでして、これについては幾度か記事にしてますが、ほんとに情けない状況なのです。国内のプロ大会はASP主催のものとJPSA主催のものがあって、その優勝賞金は男子が50〜80万円、女子が20〜50万円といったところでしょうか。

 

 

ゴルフの賞金額とはケタが2つも違うわけですが、競技人口を比較した場合、これほどまでの差があるのは不思議です。そもそも競技人口がほとんどいないのであれば賞金が少なくても納得ですが、サーフィンはけっこうな数いますからね。ゴルフの方が多いのは間違いないでしょうが、この賞金額の差ほどの大差はないはずです。いや、ちゃんと理由はわかっています。不思議でもなんでもない。一般サーファーはプロの試合に全く興味がないのです。つまり、一般サーファーにとって「サーフィンはするものであって、見るものじゃない」というわけ。では、なんで興味が持てないのでしょう。

 

 

サーフィンは自然が舞台を演出するので、ゴルフみたいに完璧な舞台は用意できないという大きなハンディはたしかにあります。しかし、スポーツの試合をおもしろくする方法はいくらだってあるし、それはサーフィンも例外ではないと思います。ASPにしろ、JPSAにしろ、本気で娯楽スポーツとしてのサーフィンを考えていないと私は思います。特にJPSAは考えていない。だから見ていてぜんぜんおもしろくないのです。私はいつも興味深く見ていますが、これは各選手のサーフィンを分析するという別の楽しみ方を知っているからです。

 

 

とりあえず、JPSAが改革すべきことは今のトーナメント方式のやり方です。WCTに習って、トップ選手だけで優勝を競うようにしてほしいものです。プロ登録している選手なら誰でも出場できる今の現状では、「この人誰?」といった選手の試合をダラダラと見せられて退屈してしまいます。そうではなく、国内でそこそこ知られた有名選手だけを選出し、そのエリートだけで大会を開催すべきです。世界に目をむければ、WCTがまさにそれをやっているのです。

 

 

あとは、演技の採点方法など私なりの改革案はたくさんあります。既に記事にしたこともあります。とにかく改革! とりあえず改革! 改革すればきっとサーフィンの試合も見ていておもしろくなるし、そうなればスポンサーも増えます。スポンサーが増えないことには賞金も増えません。



コンテンツ
日本プロサーフィンの危機
男子では大野修聖プロだけでなく、辻裕次郎プロや田嶋鉄兵プロがJPSAを抜けて世界(WQS)で戦っています。そういった状況から、JPSAは日本プロ野球の小型版にも見えるのです。
頑張れ日本人プロサーファー
何をどうしたら世界レベルになるのかが全くわかっていないので「とにかく、とことんやってみる」みたいなことになります。それだとやっぱり世界の舞台は日本人には不利です。
サーフィン大会でビデオ判定
複数の選手が同時にテイクオフするとチーフのジャッジが「一ノ瀬ったよ〜」と声を出すとか。ともあれ、「一ノ瀬セット」と書かれた古い箱があるのは事実です。
プロサーファーへの道
毎回50人前後がプロトライアルを受けますので、合格率は約2パーセントということになります。司法試験や公認会計士といった超難関試験ですら合格率5パーセント前後です。
2013年のツアー総括
JPSA、2013年のツアーを総括します。
大野マー vs. 中村拓久未
拓久未が見た、真夏の夢。現実はほんとに無常です。ラスト1分でマーが乗った波は優先権を持つ拓久未がスルーした波。
叩かれるNIPPON選手
サーフィンのチームジャパンが世界の舞台で大敗したとしても誰一人として叩きはしません。いるとすれば毒舌ライターの氏だけです。
JPSAにウェイティング期間はない
波がなくてもやる、逆にクローズでもやる。それがJPSA。
世界を周る若手プロたち
JPSA(日本プロサーフィン)のシーズンが終了し、若手プロ選手たちの多くは世界に旅立っています。

 
ホーム 基礎知識 豆知識 読者の声