世界を周る若手プロたち
JPSA(日本プロサーフィン)のシーズンが終了し、若手プロ選手たちの多くは世界に旅立っています。上はASPの世界ジュニア大会(ポルトガル)、女子ラウンド初日ダイジェストです。
エボラが世界を震撼させる中、外国に出向いて数多くの外国人と接触するのは勇気のいることと思います。それでも世界を周るからには、それなりの成果を得たいものですが...
日本代表でASP世界ジュニアに出ている女子選手は田代凪沙(17歳)と野呂玲花(19歳)。それぞれラウンド2敗退、ラウンド4敗退。田代プロはJPSAで今季グランドチャンピオンを獲得しましたが、実質的な未熟さを露呈してしまいました。
実力的には場数を踏んでいる野呂プロの方がぜんぜん上なのですが、それでもマネーラウンド(準々決勝〜)の前でいつも負けてしまいます。彼女のこういった様を見ていると、「世界に出ていけば上手くなる」という強い思いこみを感じます。結果的にJPSAですらチャンピオンになれていないのですから、この足踏み状態を打開するには出場する大会や練習方法を抜本的に見直すべきではないでしょうか。
レイカ姫が世界を周って確実に上達していること。それは英会話です。サーフィンは思うように上達しませんが、英語でのインタビューの受け答えはずいぶんと上手くなりました。
こちらはハワイ代表で出場している前田マヒナが準々決勝に勝ち進んでインタビューを受けているところ。今年のJPSA初戦(バリ、クラマス)で優勝したときのインタビュー(日本語)ではほとんど無言だったので、可愛いイメージがあったのですが、実際はかなりのシャベリ魔です。英語だとマシンガンのように、超早口でまくしたてます。
一方、男子。日本サーフィン界のホープ、W(ダブル)ヒロトが出場しています。びっくりしたのは上の大原洋人。ほんの半年前まではインタビューで聞かれて「イエー」しか言えなかったのに、今回の勝利者インタビューではそこそこ話せてるではありませんか。彼もまた世界を周ることで、確実に英語が上手くなっています。
- 日本プロサーフィンの危機
- 男子では大野修聖プロだけでなく、辻裕次郎プロや田嶋鉄兵プロがJPSAを抜けて世界(WQS)で戦っています。そういった状況から、JPSAは日本プロ野球の小型版にも見えるのです。
- 頑張れ日本人プロサーファー
- 何をどうしたら世界レベルになるのかが全くわかっていないので「とにかく、とことんやってみる」みたいなことになります。それだとやっぱり世界の舞台は日本人には不利です。
- サーフィン大会でビデオ判定
- 複数の選手が同時にテイクオフするとチーフのジャッジが「一ノ瀬ったよ〜」と声を出すとか。ともあれ、「一ノ瀬セット」と書かれた古い箱があるのは事実です。
- プロサーファーへの道
- 毎回50人前後がプロトライアルを受けますので、合格率は約2パーセントということになります。司法試験や公認会計士といった超難関試験ですら合格率5パーセント前後です。
- 2013年のツアー総括
- JPSA、2013年のツアーを総括します。
- 大野マー vs. 中村拓久未
- 拓久未が見た、真夏の夢。現実はほんとに無常です。ラスト1分でマーが乗った波は優先権を持つ拓久未がスルーした波。
- 叩かれるNIPPON選手
- サーフィンのチームジャパンが世界の舞台で大敗したとしても誰一人として叩きはしません。いるとすれば毒舌ライターの氏だけです。
- プロサーフィンの賞金を増やすために
- とりあえず、JPSAが改革すべきことは今のトーナメント方式のやり方です。WCTに習って、トップ選手だけで優勝を競うようにしてほしいものです。
- JPSAにウェイティング期間はない
- 波がなくてもやる、逆にクローズでもやる。それがJPSA。