大野マー vs. 中村拓久未
2013年のJPSA第5戦(茨城さわかみ杯)決勝は、すでにグランドチャンプが決まっている大野マーと最年少(17歳)で決勝進出となった中村拓久未の戦いとなりました。上は中村拓久未が7.50ポイントを出した演技。試合中盤までに7点台を2つ出し、大野マーを残り1分までリードしていたのだが...
大野マーはこの演技で7.50ポイントを出したものの、もう1本がなかなか出ない。その状況は試合終了間際まで変わらず、中村拓久未の初優勝、しかもマーを破るという快挙が達成されるのは時間の問題だと誰もが思ったはずです。
しかし、それは夏の夢でしかなかったのです。拓久未が見た、真夏の夢。現実はほんとに無常です。ラスト1分でマーが乗った波は優先権を持つ拓久未がスルーした波。その波でマーは大逆転の7.65ポイントを出しました。
コンテンツ
- 日本プロサーフィンの危機
- 男子では大野修聖プロだけでなく、辻裕次郎プロや田嶋鉄兵プロがJPSAを抜けて世界(WQS)で戦っています。そういった状況から、JPSAは日本プロ野球の小型版にも見えるのです。
- 頑張れ日本人プロサーファー
- 何をどうしたら世界レベルになるのかが全くわかっていないので「とにかく、とことんやってみる」みたいなことになります。それだとやっぱり世界の舞台は日本人には不利です。
- サーフィン大会でビデオ判定
- 複数の選手が同時にテイクオフするとチーフのジャッジが「一ノ瀬ったよ〜」と声を出すとか。ともあれ、「一ノ瀬セット」と書かれた古い箱があるのは事実です。
- プロサーファーへの道
- 毎回50人前後がプロトライアルを受けますので、合格率は約2パーセントということになります。司法試験や公認会計士といった超難関試験ですら合格率5パーセント前後です。
- 2013年のツアー総括
- JPSA、2013年のツアーを総括します。
- 叩かれるNIPPON選手
- サーフィンのチームジャパンが世界の舞台で大敗したとしても誰一人として叩きはしません。いるとすれば毒舌ライターの氏だけです。
- プロサーフィンの賞金を増やすために
- とりあえず、JPSAが改革すべきことは今のトーナメント方式のやり方です。WCTに習って、トップ選手だけで優勝を競うようにしてほしいものです。
- JPSAにウェイティング期間はない
- 波がなくてもやる、逆にクローズでもやる。それがJPSA。
- 世界を周る若手プロたち
- JPSA(日本プロサーフィン)のシーズンが終了し、若手プロ選手たちの多くは世界に旅立っています。