JPSA(日本プロサーフィン)

テイクオフ成功の法則



JPSAに復帰した 大野修聖








バリで突然JPSAに乱入した大野マー選手。今日はR1に出場し、他の日本人選手とのレベルの違いを見せつけました。上のキャプチャー動画はマーが8.75ポイントを出した演技です。

 

 

大野マー選手もかつてはJPSAで戦い、グランドチャンピオンになりました。そしてその翌シーズンから世界に飛び出していったのですが、日本で最高のサーフィンをしていても、世界では全く通用しないという辛酸を舐めることになります。あれからもう何年経ったのか。かなりの歳月が流れた今でも彼は世界で揉まれ続けています。

 

 

しかし、こうやってマーがJPSAに参戦してくれると彼のサーフィンが確実に世界に近づいているのがわかります。他の日本選手のサーフィンと比較すると、それは異次元のサーフィン。間違いなく世界標準のサーフィンです。

 

 

総括!JPSAクラマス大会2013








大野マー選手の優勝を労う他の3選手達。マーの優勝シーンをこんな形で見るというのはちょっと複雑な心境です。できればWQSのハイスターで見たかった。というわけで、決勝での各選手のライディングと総括です。

 

 

 








大野マー選手。5本乗って、全て5ポイント以上をマークするという手堅さはさすがです。波がサイズダウンして波数も減った状況の中、開始早々に出したアベレージスコアで他選手にプレッシャーをかけ、終始試合を自分優位に展開しました。

 

 








辻裕次郎選手。マー選手に勝つためにはこれまで封印していたエアーも辞さず。その中でも堅実なレールワークで常に2位をキープしていました。

 

 








中村昭太選手。一発逆転のためには得意のエアーできめるしかない。最初のトライは高さはじゅうぶんでしたが、惜しくも着地ならず。その後も良い波をキャッチできずに終了。

 

 








仲村 拓久未選手。最年少(17歳)でのファイナル出場はみごと。しかしながら、波をほとんど分けてもらいないので実力を発揮できずに終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、女子はちょっと波乱がありました。前田マヒナ選手が3位という意外な結果に。ライブが見れなかったので詳細はわかりませんが、おそらく波が小さすぎたのだと思います。彼女の実力が発揮されるのは頭オーバーなのですから。

 

 

これからどうするのか気になります。もしJPSAを全てフォローするとしたら、彼女にとってはとんでもなく小さい波で戦うことになります。それでもしJPSAでグラチャンを取れなかったとしたら、彼女の世界的評価がマイナスになってしまうかもしれません。

 

 



コンテンツ
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