JPSA(日本プロサーフィン)

テイクオフ成功の法則



プロサーファーの「引退」

 

JPSA第2戦、伊豆大会をもってプロ引退を表明していた今村大介さん(47歳)。ラウンド5で敗退したその瞬間、30年近いプロ生活に終止符を打ったのです。この今村プロの引退劇はたくさんのサイトやブログで報じられましたが、「引退」という言葉の核心に迫ったものは一つもありませんでした。というのは...

 

 

 

 

 

 

 

実は今村さん、過去に一度プロ引退をしています。そして2年前、再びプロトライアルを受けて2度目のプロ資格を得たのです。ということは、今回の引退もJPSAプロ登録を継続しないという意味と思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

プロサーファーが引退を表明したケースは過去にもたくさんありましたが、そのどれもが「今後はJPSAの試合には出場しない」という意味のものです。近年で最も記憶に残っているのは現JPSA理事長である牛越峰統さん。この引退宣言は全てのプロ選手がするものではなく、プロツアーの常連、しかもトップシード選手だけです。牛越プロはそれまでずっとJPSAの顔として活躍していたので、そういった「もう出ません宣言」としての引退宣言をしたのでしょう。

 

 

JPSAプロ資格は年間登録費として3万円を納めていれば試合に出なくても継続されます。だから引退宣言をしたあとも登録費を収めてプロサーファーという肩書を所持するのが普通です。ちなみに、牛越峰統さんもそうです。しかし、今村プロは違うと思います。プロ登録費は来年度から払わず、プロサーファーの肩書を返上するのだと思います。

 

 

 

 

 

 

試合に出ないので資格を返上する。その行動の裏にはプロとはそういうものだという崇高な精神を感じます。かつて千葉で開催されたWCTでは王者ケリー・スレーターと対戦して勝ったというのは今や伝説。温厚そうなルックスからはとても想像できない、自分に厳しい、ストイックな人なのかもしれません。



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