JPSAプロサーファーは量産されるのか
2014年JPSA第1戦クラマス大会で行われたプロトライアルで6.50ポイントを出した児玉椋(宮崎県)の演技。彼はここ数年プロトライアルを受け続けていますが、もう一歩のところで涙を呑んでいます。そうした中で迎えた2014年は合格条件が見直され、「プロが量産される」と言う人までいるのですが...
はたして児玉選手はプロ合格できたのかというと、結果は不合格でした。しかし、その内容はこれまで以上に惜しいものでした。というのも、今年からベスト2ウェイブの合計が12.00ポイントに達すればその時点で即合格なのですが、毎ヒートのポイントはことごとく微妙に足りなかったのですから。つまり、冒頭の演技を2つ揃えることができれば合格だったのです。
JPSA男子ショートボード プロテスト受験者のプロ本戦での結果
(プロトライアルを勝ち上がった選手がプロ本戦に出場できる)
久米 R3 4位 2.40 敗退 トライアル R1 で12.75 を出して合格
高塚 R1 3位 5.25 敗退 トライアル R1 で14.75 を出して合格
松本 R1 3位 5.38 敗退 トライアル R3 で12.75 を出して合格
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井上 R1 4位 6.65 敗退
渋谷 R2 4位 5.55 敗退
中塩 R1 3位 8.25 敗退
西口 R1 4位 6.40 敗退
児玉 R1 3位 7.25 敗退
小椋 R2 4位 5.50 敗退
関口 R1 3位 8.00 敗退
野田 R2 4位 3.20 敗退
児玉 R1 3位 7.25 敗退
従来条件(プロ本戦R4に進めば合格)であれば、合格者はゼロ。しかし今年からは同条件に加えて、プロトライアル(R1〜R3)のヒートから12.00ポイントに達すれば合格。結果、ご覧の通り計3名がプロ合格しました。
今大会の結果から判断するに、たしかにプロ合格者は増えるし、それに伴ってプロ志願者も増えていくでしょう。とはいえ、「量産される」まではない。ただし、出るポイントはジャッジ(審判員)しだいですので、今後のプロ合格者の数もジャッジしだいということになります。そういう意味で、ジャッジには今までになかったプレッシャーがかかっていき、プロ志願の若いサーファーを抱えるショップやスポンサーとの関わり合いが難しくなるだろうな〜といらぬ心配をしています。
- JPSAに復帰した 大野修聖
- マーがJPSAに参戦してくれると彼のサーフィンが確実に世界に近づいているのがわかります。他の日本選手のサーフィンと比較すると、それは異次元のサーフィン。
- 基本の技に立ちもどれ 辻裕次郎
- JPSAクラマス大会のラウンド2では、大野マー選手といっしょに世界(WQS)を転戦している辻裕次郎がエアリアルを連発していました。
- 前田マヒナ、JPSA参戦の理由
- 前田マヒナがJPSAの第1戦(バリ島・クラマス)に参戦しているのですが、その理由がなんとこれから先、サーフィンを続けていくにはスポンサーが必要だからと聞きました。
- JPSA女子ロングボードを分析する
- 今のJPSAロングボードの場合には、リップにボードを当て込む演技に高い点数が付きますが、女子の場合はさすがにそれができる人はいません。
- ユージン・ティール 魅せるロングボーダー
- ノーズに立ち、背中を大きく反らせるポージングがそれです。ロングボーダーなら誰しも憧れるシーンであり、テクニック的にE難度です。
- 還暦のロングボーダー 藤井辰緒
- 藤井辰雄プロは宮崎で最も上手いロングボーダーです。なのですが、なんとお孫さんが5人もいらっしゃるのです。
- JPSA女子ショートボードの現状
- JPSA男子のレベルは世界(WCT)に遠く及びませんが、女子の世界との差は更に大きいものです。日本女子サーフィンはまだまだ創世記を抜けだしていません。
- JPSAジャッジの盲点
- 大野マーの演技(7.40ポイント)。英義プロと比べるとスタックが少なく、フローが滑らかなのがわかります。決勝では英義プロに負けましたが、実力では明らかに格上です。
- ロングボードの真の実力
- グラッシーでパーフェクトな波にロングボードで乗ると、とんでもないスピードで滑走します。だからボードの上に立っているのが精一杯。
- 野呂玲花のサーフィンを考察
- 野呂玲花は昨年末から世界中のサーフポイントで修業を積み、満を持して本大会に臨みました。
- 形骸化する日本プロサーフィン
- 私はJPSAも含めてプロサーフィン観戦が大好きです。だからこそ、シリーズの形骸化はなんとしても防いてほしいものです。
- 大会で横に走るだけは何点なのか
- これはJPSAクラマス大会の女子プロトライアルに出場した選手の演技。いわゆる「横に走っただけ」のサーフィンなのですが、これで何点が出たと思いますか。
- ミスJPSA
- 野呂玲花のこの演技はファイナルヒートで最高ポイントとなりましたが、世界を狙うのであればもっとボードを回してほしいところです。
- プロサーファーの「引退」
- プロサーファーが引退を表明したケースは過去にもたくさんありましたが、そのどれもが「今後はJPSAの試合には出場しない」という意味のものです。
- サーフィンの試合は波取り合戦
- 自分が乗る波、そして対戦相手に乗らせない波。そこには巧みな駆け引きや戦略が必要なのです。
- 募金で世界に挑戦する
- サーファーが世界の試合を転戦するというのは、本当に大変なこと。そういった厳しい現実に直面している日本人アスリートをサポートしようというのがアレ!ジャパンです。
- アマチュア(素人)とプロの違い
- アマチュア(素人)とプロの違いは何か。それはコンプリート重視か、エンターテイメント重視か、ではないでしょうか。
- プロになった日南ボーイ
- 日本には日本人専用のプロツアーがあります。JPSAがそれであり、ツアーに参加するには(基本的)に日本国籍とプロライセンスが必用です。
- JPSAの大会は誰でも出場できる
- JPSAのトライアル付オープン大会は日本国籍を持つ人なら誰でも出れます。
- 41歳でショートプロに挑戦した男
- 男子のプロトライアルでは、西太輔さんという今年41歳になる方が出場されました。
- JPSA新ルール問題
- 大野マーはあっけなく負けてしまいました。それもこれも、この新ルール適用が起こした番狂わせなのです。