サーフィンパドリング

テイクオフ成功の法則



パドリングはどれだけ背を反るのか

 

U4こと牛越峰統さん(JPSA理事長)のサーフィン教室。U4さんは可能な範囲で胸を反れ派ですね。つまりごく一般的なメソッドであり、ドジ井坂先生に言わせれば「サーフィン都市伝説」になります。

 

 

手を入水してからヘソのあたりまでを強く掻くと言ってますね。私のサーフィンEブックではヘソのあたりから最後にかけてを強く掻くとしていますので、まるで正反対です。ちなみにドジ先生は「ヘソのあたりから最後にかけてを強く掻く」派ですので、これに関しては私と同じです。というか、ドジ理論では胸のあたりから入水するので当然そうなります。これをダックパドル(アヒルの足のようなパドル)と呼んでいます。

 

 

まとめると、

 

U4さん;  背をできるだけ反らして、手を入水したらヘソのあたりまでを強く掻く

 

ドジ先生;  背を反らさず、ヘソのあたりから最後にかけてを強く掻く

 

はらつよし; 背をできるだけ反らして、ヘソのあたりから最後にかけてを強く掻く

 

 

みなさんはどれを指示しますか? U4さんのメソッドには明らかな無理があるのですが、おわかりでしょうか。

 

 

 

 

 

パドリングの陸上トレーニングといえば、チューブ引きが定番ですが...上の動画の2分30秒あたりを見てください。変わったトレーニングですよね。上の問いに戻って考えると、U4さんのメソッドを確実に行うにはこういったトレーニングが必要になるでしょう。つまり、背を反りながらノーズから強く水を掻くには強靭な背筋がないといけないのです。これをサーフィン初心者に求めるのはあまりに酷です。では、ヘソから最後までをしっかり掻く方法に変えたらどうでしょう。実際にやってみれば、背を反らせる動きと水を強く後方に押しやる腕の動きはリンクしていることに気がつくでしょう。

 

 

プロサーファーは自分の体力を基本に物事を考えてしまいますので、サーフィン初心者がついていけないレクチャーをしてしまうことがよくあります。その点でいえば、ドジ先生の理論はその真逆を行っているように思えます。それはあまりに極端すぎるのですが。

 



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