バックサイドのテイクオフ
アドリアーノ・デソーザのバックサイドボトムターンです。これはフィジー大会で見せた超かっこいいショットですが、効率のいいアクションは必然的にかっこいいものです。
サーフィンにはいくつものハードルがあって「横に走る」というのはその一つであり、これをクリアしたときにサーフィンの本当の楽しさを感じることができます。そしてもっと細かくいえば「バックサイドに走る」というハードルもあって、これはフロントサイドができるようになってから更にその数倍時間がかかります。なぜかといえば...
これはサーフリサーチで見つけたとても参考になる連続写真です。管理人のドドさんに使っているカメラやレンズを聞いたことがあるのですが、特別な機材ではありませんでした。レンズも180ミリくらいの中望遠なので、ここまでクリアに撮れるというのはブレイクポイントがかなり近いのでしょう。
さて、みなさんはこの連続写真を見てどう思いますか。「自分と同じ...」と感じた方が多いのではないでしょうか。横に走る前にスープにつかまってしまうのは、フロントサイドなら横へ行ける人にも起こります。
ASPチリ大会でのテイクオフシーンを見返してください。この掘れ掘れの波で選手が一貫してやっていることがあります。一方で、横へ行けない人や、そもそもバックサイドにテイクオフできない人はこれが全くできていません。
しかし波が掘れると、そのアクションがとても難しくなる瞬間があります。それでもなんとか踏ん張るのです。踏ん張れなくて、負けてしまうとパーリングしてしまいます。
それがこのシーン(SQ3)ですが、踏ん張っているのがわかりますか。私が何のことを言っているのかわかりますか。
つづく...
- テイクオフ・スレッシホールドとは
- テイクオフ・スレッシホールドを認識できていないがためにテイクオフの動作が早すぎたり、逆に遅すぎたりします。
- テイクオフTHを誘発させる
- このアクションによって確実にサーフボードは波のトップからボトム方向に押し出されます。これが「テイクオフTHを誘発する」というアクションになります。
- ポップアップのテイクオフ
- 「テイクオフ・スレッシホールドを誘発する動き」は、ライディングのときにボードを踏んで加速する動きと原理が同じです。
- クリティカル・ポジション
- クリティカル・ポジションとは、そこに前足を置いたときボードが最も安定し、そして加速する場所です。ロングボードの場合は、このポジションは波の状況で常に変化します。
- テイクオフから攻めるサーフィンを
- 私たちは立つことだけに一生懸命になりますが、この「攻めるサーフィン」の極意を少しでも参考にするとテイクオフが...いえ、サーフィンが変わってきます。
- パーリングしないために
- パーリングするしないは波しだいという面が大きいので「私はしない」という方でも本当かどうかはわかりません。
- テイクオフで踏ん張る...という意味
- 最も重要なことは、一瞬たりともこの映像を見失ってはいけないということ。見失ったとたん、パーリングしたりスープにつかまったりしてしまいますから。
- ホバリングで横へ走る
- ボードは横を向いていないのに体だけ横に行くから、そのままドボンのケース。これはたしかにあります。ただ、私の考えるサーフィン上達法においては意識はそれでいいです。
- テイクオフのブランコ理論
- この理論ではどうして手足が長い人がテイクオフで有利なのか、そして手足の短い人はどうしたらいいのかを解説しています。
- 3点リフトアップ理論
- 上級者がやってるポップアップのテイクオフは体力があるうちは強力ですが、少しでも体力が弱るとテイクオフ失敗を連発してしまいます。
- ビハインドからのテイクオフ
- チューブライディングはどれだけチューブの奥にいるかが審査のポイント。だからみんなビハインドを狙うのです。