サーフィンボトムターン

テイクオフ成功の法則



レールを入れる意識を持とう

 

ジョージさんにMRを使ってフロントサイドのボトムターン(アップス)をやってもらいましたが、これはいけません。これでは波の上を走っているサーフボードはターンしてくれません。ほとんどの方がこうなってしまいますので注意すべきところです。

 

 

つまり、上半身のひねりだけで板を回転させようとしてはいけません。たしかに上半身のひねりはとても有効なのですが、それだけではサーフボードはびくともしません。サーフボードが進行方向を変える原理は何だったか、その基本的なことを無視してはいけないのです。そう、ボードを左右に傾けてレールを入れることが大事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このアクション、あきらかに最初とは違うでしょう。回転するときに板が傾いているかどうかは微妙にわかりにくいです。決定的なのは、板のノーズが上半身より1テンポ遅れてついてきてること。注意深く観察しているとわかりますが、サーフィンの動きはどんなときでもそうです。ボードの回転は上半身の回転よりも1テンポ遅れるのです。

 

 

それは単に上半身がボードの動きををリードしているからではありません。しっかりとレールを入れ込むのにほんの少しだけ時間がかかるからです。それによってタイムラグが生じるのです。

 

 

関連ページ: バックサイドに乗る

 

後ろ足のレールワーク

 

ケリー・スレーターのド迫力ボトムターン。スゴすぎです。世界トップレベルのサーファーはどのショットをとってもオーラを感じます。

 

この強烈なボトムターンを実現するために...

 

 

 

 

見てください、この後ろ足の置き位置。つま先がレールからはみ出していますね。私たちは間違ってこんなところを踏んでしまってボードから落ちることがありますが、トップサーファーはテールの全てを正確に踏みわけてレールワークしています。

 

 

 

テールはカーボンパッチでがっちりガードされています。最近ではビギナーなのにカーボンパッチ付きのボードを持っている人がいますが、あれは逆にかっこ悪いです。公道しか走らないのに大きなリアウィングを付けている車みたいなもんですから。



コンテンツ
ボトムターンは上級の技
じゅうぶんな勢いがないままにボトムまで降りてしまうと失速してスープに捕まり、そこでライディングは終ってしまいます。
基本としての後ろ足加重
重いロングボードでもテール寄りに立つことで容易にターンできるのですが、これはショートボードにおける”後ろ足加重”と同じです。
ボトムターンは技の発射台
ボトムターンはトップアクションのための、いわば発射台のようなもの。ボトムターンなしには何の技も繰り出せないのです。
デカ波でのボトムターン
注目すべきはライダーのお尻。お尻をドーンと突き出しているでしょう。私はこれを「レイズヒップ・ボトムターン」と命名しました。
バックサイドのボトムターン
ケリースレーターのバックサイド・バーティカル(垂直)リッピング。ただでさえバックサイドの技は難しいのに、しかもノーズを垂直に上げていくのはプロならではです。
ステップバックを観察する
ボトムターンやカットバックでは後ろ足を少し下げ、ボードを加速するときは前に...これを繰り返しているのがわかるはずです。
波のボトムを有効に使う
「ボトムを使う」という表現を聞いたことがあるでしょうか。ボトムを使うとボードを一気に加速することができます。
ボトムターンのレールワーク
レールワークという言葉を聞いたことがあるでしょうか。サーフボードのレールを入れたり抜いたりすることで進行方向を変えることを意味し、それができるようになると初心者脱出です。
お尻を意識してみる
自分のサーフィンをビデオを見て、「かっこ悪い」と思っていたのでしょう。出っ尻を矯正し、カリッサのような美しいサーフィンがしたい?

 
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