ドルフィンスルーのキック

テイクオフ成功の法則



ドルフィンスルーのキック

 

このドルフィンスルー、何かが変なんです(写真はGONAMINORIより)。どこが変かといえば前足、つまり軸足でキックしています。その証拠はリーシュでして、このサーファーは右足に着けていますのでレギュラー・フッターです。

 

 

サーフィンEブックには「ドルフィンのときボードのテールを蹴るのはリーシュを着けている方の足です」と書いてあります。その理由は、リーシュを付けている方の足を水上に振り上げるとなればリーシュが足にからまって”うっとうしい”だろうと考えるからです。しかし、中には「特に気にならない」という人もいます。それがこの写真のサーファーなのですが。気にならなければ、それでぜんぜんかまいません。やりやすい方でやるのが本筋なのですから。

 

 

とはいえ、人間工学的にはリーシュを付けている方の足でテールを蹴り込むのが正解といえます。テールを蹴り込むというアクションは、テールをコントロールするということ。つまり、それは利き足です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

利き足の役割は何かをコントロールすること。これに対して、軸足の役割は体をしっかり支えること。野球でいえば、ピッチャーがボールを投げる瞬間に地面で踏ん張る足が軸足。サッカーでいえば、ボールを蹴る瞬間に地面で踏ん張る足が軸足。走り幅跳びでいえば、ジャンプのとき地面を蹴る足が軸足?これは微妙ですね。 蹴る足は体を支えているようにも思えるし、体をコントロールしているようにも思えます。だからこれは人によってマチマチなのかもしれません。 

 

 

サーフィンでボードのテールに置いている後ろ足は...サーフボードをコントロールしますので、これは利き足。一方で、加速するときやスラッシュのときには重心をノーズ方向に移して前足で体を支えますので前足が軸足。これも理屈が合ってます。

 

 

そしてドルフィンスルーは? これは走り幅跳びと同じなのかもしれません。サーフボードをコントロールしているようにも思えますが、体を支えているようにも思えます。ただ、私の個人的感想としては「サーフボードのコントロール」です。読者からのお便りでも書きましたが、サーフボードはサッカーボールと同じなのです。

 

 

強く正確にボードを「蹴る」、というよりも「押しだす」。これがドルフィン成功の秘けつ。具体的な方法はサーフィンEブックに書いてあります。

 



コンテンツ
大波の恐怖を克服する
ビーチブレイクで腰〜腹くらいまでならいいのですが、胸サイズを超えてくるといきなり状況が一変するはずです。
ここ一発のドルフィンスルー
どれだけ波のサイズがあがっても、ゲティングアウトで危険なポイントは一か所だけ。それはずばり、ブレイク直後のスープです。
ドルフィンスルーで筋肉痛
ドルフィンスルーを連発した日の翌日には首が筋肉痛になることがあります。そうです、首です。
ドルフィンスルーの回数
ドルフィン10回を超えてもブレイクポイントを抜けられないのなら、自分にはまだそのコンディションは無理なのだと諦めた方がいいと思います。
簡易型ドルフィンスルー
要領は基本的には正式なドルフィンスルーと同じです。水中姿勢は、つま先がテールについているかヒザがついているかの違いだけ。
ドルフィンスルーは持久力だ
ドルフィンスルーは持久力勝負。それがビギナーと上級者で決定的に違うところです。裏を返せば、それだけの違い。
大きな波に対応する方法
アヒルはいきなり真下に潜ります。サーファーもそれと同じように真下に潜りましょう。けっしてイルカではダメです。
3歩進んで2歩下がる
初級者と上級者との違いは、その後退する距離にあります。初級者は2歩進んで3歩下がりますが、上級者は3歩進んで1歩下がる。
浮上するときも注意が必要
理想的なドルフィンスルーでは、この図のようにサーフボードが水平になる瞬間が必要です。「瞬間」と書きましたが、「一瞬」という意味ではなくて「一定時間」です。
ドルフィンスルーはどこを握る?
一般的にはドルフィンスルーのときにはノーズ付近を握るイメージがあるかと思いますが、それは間違っています。つまり、その場所というのはテイクオフのときに手をつく位置と同じです。

 
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