JPSAは世界基準のジャッジをすべし!
2015年シーズンの第7戦、新島大会で村上舜が今シーズン2度目の優勝を果たしました。上はライブ配信からのキャプチャー画像ででして、ものすごいモザイクがかかっております。映像配信機材をスペックの高いものに買い替えてほしいのは山々ですが、不景気のこのご時世では無理なんですね。
これが決勝のスコア。村上舜は、ほぼ20点満点のハイスコアでこの大会を締めくくりました。
映像がブチブチ切れるので断片的にしか見れなかったのですが、おそらくこのエアーの演技が10点だったのでしょう。う〜ん、この高さだと10点はないよな〜...と個人的には思います。WSLの世界基準でジャッジされたら、間違いなく10点はないです。
一方、女子の決勝スコアはこれ。日本人女子で私がただ一人だけ有望視している川合美乃里がやっと決勝に残ってくれたのですが、僅差で田代凪沙に負けてしまいました。
これについても私は田代凪沙の5本目に9.00が付いた理由が解せない。トップターンを3連発...はいいのですが、どれもリッピングのレベルではなかったから。世界基準ジャッジだと、とてもエクセレントスコアは出ないはずです。
以前の記事に書きましたが、JPSAのジャッジは、「波をコンプリートする」ということに拘りがありすぎると思います。最後まできっちり乗ると高得点が出るのはアマチュアの大会まででしょう。それをプロの大会にまで持ち込んではいけません。プロは「ギャラリーを感動させてなんぼ」のものだからです。
どうして私が川合美乃里を押すかといえば、彼女の技には「ギャラリーを魅了するもの」があるからです。そして、どうして田代凪沙がランキングトップにいるかといえば、無難にコンプリートできるからです。この二人がお互いに切磋琢磨して、日本人女子のレベルを引き上げていってほしいと願うばかりです。
そのためには早急に、ジャッジに世界基準を導入しなければいけません。
- 日本プロサーフィンの危機
- 男子では大野修聖プロだけでなく、辻裕次郎プロや田嶋鉄兵プロがJPSAを抜けて世界(WQS)で戦っています。そういった状況から、JPSAは日本プロ野球の小型版にも見えるのです。
- 頑張れ日本人プロサーファー
- 何をどうしたら世界レベルになるのかが全くわかっていないので「とにかく、とことんやってみる」みたいなことになります。それだとやっぱり世界の舞台は日本人には不利です。
- サーフィン大会でビデオ判定
- 複数の選手が同時にテイクオフするとチーフのジャッジが「一ノ瀬ったよ〜」と声を出すとか。ともあれ、「一ノ瀬セット」と書かれた古い箱があるのは事実です。
- プロサーファーへの道
- 毎回50人前後がプロトライアルを受けますので、合格率は約2パーセントということになります。司法試験や公認会計士といった超難関試験ですら合格率5パーセント前後です。
- 2013年のツアー総括
- JPSA、2013年のツアーを総括します。
- 大野マー vs. 中村拓久未
- 拓久未が見た、真夏の夢。現実はほんとに無常です。ラスト1分でマーが乗った波は優先権を持つ拓久未がスルーした波。
- 叩かれるNIPPON選手
- サーフィンのチームジャパンが世界の舞台で大敗したとしても誰一人として叩きはしません。いるとすれば毒舌ライターの氏だけです。
- プロサーフィンの賞金を増やすために
- とりあえず、JPSAが改革すべきことは今のトーナメント方式のやり方です。WCTに習って、トップ選手だけで優勝を競うようにしてほしいものです。
- JPSAにウェイティング期間はない
- 波がなくてもやる、逆にクローズでもやる。それがJPSA。
- 世界を周る若手プロたち
- JPSA(日本プロサーフィン)のシーズンが終了し、若手プロ選手たちの多くは世界に旅立っています。
- 日本人はWCTに入れるか
- 日本人選手の場合、あるていど世界で勝てるようになると、もう誰も彼らにアドバイスや忠告をできる人が周りにいない