陸上トレーニング

テイクオフ成功の法則



横浜市のSHUNさん

テイクオフのときは最も不安定な状態にありますので、並行感覚を保つために進行方向(波のフェイス)をしっかり見ることが重要です。ホバリングから両足を引き込んでボードの上に立つまで、自分より数メートル先の波のフェイスをずっと見つづけるのです。

 

 

 

 

シーケンス1

 

        ↓
シーケンス2

 

        ↓
シーケンス3

 

        ↓
シーケンス4

 

 

ミスターテイクオフを使ったテイクオフ〜ターンの練習です。どうでしょう、パッと見はしっかりテイクオフできていると思いませんか。恐らくご自分でもちゃんとできていると思われていることでしょう。

 

 

まずシーケンス1ですが、これがホバリングの姿勢です。ここで波のフェイスをしっかり見ることで横方向へテイクオフできますし、成功率も大きく変わってきます。SHUNさんの視線はとてもいいです。

 

 

しかしシーケンス2以降がいけません。いわゆる飛び乗り立ちであり、両足が完全に宙に浮いてしまっています。また、せっかく最初は波のフェイスを見ていたのに真上を見ています。これでは台無しです。

 

 

石川県のVさん

 

 

 

 

石川県のVさん...上手く立ってるように見えますが、Vさんのこのアクションには突っ込みどころがたくさんあります。とりあえず改善すべきはガニ股です。これ↓

 

 

サーフィン初心者のほぼ全員が立ったときにこうなってるのですが、これだと圧が板にかからないので加速できません。あと、この瞬間↓はどうでしょう。

 

 

練習してるときも、実際に波に乗ってるイメージを持つことがとても大事。実際の波のフェイスをイメージしましょう。このシーケンスでは、自分が走っていく波のフェイスをちゃんと見ていなければいけません。Vさんの顔は正面を向いていて、視線は下に落ちてしまっています。波をまったくイメージしていない証拠です。つまり、立つことだけに集中してしまっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それとこれ↓もそうです。

 

 

このシーケンスでは、もう波のフェイスを横に走りだしています。なので、視線は数メートル先の波のリップにないといけません。しかし、Vさんの視線はどうでしょう。ここでも下を見てしまっています。顔は上がっていますので、あとは視線だけです。

 

 

ミスターテイクオフの最大の売りは、単なるテイクオフ動作の練習ではなく、テイクオフから波のフェイスを横に走っていく一連の動作をシミュレーションできることです。Vさんは今の時点では、サーフボードの上に立ちあがる練習だけしかしていません。そうではなく、立ちあがると同時にレールを入れていくアクションを練習してほしいのです。

 

千葉県の耕作さん

 

これ見て感動しました。ほとんど完璧です。しっかり前を見て、両足がボードの表面を滑っています。まったく宙に浮いていません。

 



コンテンツ
テイクオフで失速しないために
ミスターテイクオフですが、たしかにノーズを押さえるように指導しています。これはノーズが浮いて失速するのを防ぐためです。
ボードを加速させる
「加速するテイクオフ」を特訓中のマグナムさん(熊本県)です。「加速するテイクオフ」は飛行機が滑走路から飛び立つイメージであり、まさにTAKE OFFです。
ボトムターンをマスター
サーフボードが進路を変える原理はシンプルで、ボードが一方方向に傾くこと。そういった目で、再度お二人の事例を見てみてください。まったくレールが入っていません。
バックサイドのボトムターン
ミスターテイクオフを利用したバックサイド練習。やってみるとかなりキツいです。練習のときは写真やビデオ、または鏡に映して自分を客観的にみてみましょう。
海と陸の違いを認識する
陸上では重力と100パーセント戦いますが、波の上では50パーセントくらい軽減されています。つまり、陸上トレーニングは負荷をかけたトレーニングになっているのです。
クリティカル・ポジションを意識する
前足がセンターから左にズレているのでテイクオフ直後のアップスが上手くできないでしょう。クリティカル・ポジションはもう少し前。そうするとボードがさらに加速するようになります。
テイクオフの基本を忘れてはいけない
下を見ないで立つ。簡単なようで、これができません。なぜかといえば、下を見ないで立つための筋力がじゅうぶんでないからです。
前足を確実にセットするために
ボードの動きをスローでチェックするとそれがよくわかります。是非、自分のアクションをビデオに撮って特に前足の出を確認しましょう。
テイクオフで加速する秘訣
ミスターテイクオフEvoシリーズの特徴は、ノーズ過重でボードを加速しながらテイクオフしていくアクションを効率よくマスターできることです。
内股スタンスのトレーニング
両足のヒザをくっつけるように内股スタンスにすると三角形が形成され、上体の体重がボードにダイレクトに伝わります。要するに、体重が下に逃げないようにすることが重要なのです。

 
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