久我孝男

ガニ股で世界に迫った男

サーフィンの基本は内股なのですが、物事には概ね例外というものがあるものです。偉大なるサーファーにもその例外は存在するようです。誰を隠そう、久我孝男プロがその人。80年代にJPSAチャンプに5回も輝き、未だもってその記録を破る者なし。つまり日本人最強の男なのです。

 

 

 

 

 

 

 

またの名を...

 

 

 

ガニ股王子

 

 

 

とは言いません。今の時代にピークを迎えていれば、ひょっとしてそう呼ばれていたかも。かつて、糟谷修自と共にJPSAの二枚看板といわれたこの男。女の子人気ランキングでは糟谷に大きく水を空けられていたものの、その実績では遥かに糟谷を凌駕していました。85年に出場したパイプライン・マスターズでは並みいる猛者達を押しのけ、10位入賞という快挙をあげました。「日本にこの男あり」と世界に名を轟かしたこのニュースは今でも記憶にしっかり残っています。

 

 

まさにアグレッシブ! この表現以外ないのではないでしょうか。強靭な下半身から生み出される技の一つ一つに、皆溜息をついたものです。そう、強靭な足腰があってこその”ガニ股”。

 

 

けっしてマネをしてはいけません。見本にしてはいけません。